産業機器用急速充電器をリニューアル
充電パターンを変更できるユーザー設定機能を追加

2021年 9月27日

レシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本眞)は、フォークリフトやAGV(無人搬送車)、ロボット、電動車などに使用できる産業機器用急速充電器をリニューアルし、販売を開始しました。充電パターンを変更できるユーザー設定機能の追加により、従来は充電パターンごとに複数台用意する必要があった充電器を1台にまとめることができます。当社は、フォークリフト用充電器では国内シェアトップの販売実績があります。

これまでの充電器は、使用する機器やバッテリに合わせた仕様(出力電圧・電流など)の充電器を、それぞれ用意する必要がありました。物流需要拡大に伴う物流システムの自動化ニーズや脱炭素を背景とした電動化ニーズの高まりにより、充電が必要となる機器の多様化が進んでいます。また、リチウムイオンバッテリの普及が進んでおり、従来の鉛バッテリよりも高い電圧精度が要求されるようになっています。産業機器メーカーおよびユーザーは、これらに対応する充電器を用意しなければならないため、バッテリの選定や充電パターンを容易に変更することができませんでした。

リニューアルした急速充電器では、電圧精度の向上と合わせ、充電パターン(出力電圧、出力電流、充電方式、充電タイマなど)をユーザー側で変更できる設定機能を追加しました。メモリ機能を搭載しており、あらかじめ設定した複数の充電パターンを切り替えて充電することができます。鉛バッテリ・リチウムイオンバッテリのどちらの充電にも対応しているため、ユーザー設定機能を使うことで、1台の充電器で対応することが可能です。この機能を活用することで、鉛バッテリを使用する既存設備を併用しながら、リチウムイオンバッテリを使用する新しい設備を導入するなど段階的な設備更新を進めていく事ができます。また、ユーザーが新たにバッテリを選定する場合、充電器やバッテリの運用方法を変更する場合など、さまざまな場面で柔軟に対応が可能です。

今後は、バッテリの稼働状態を把握し、適正充電の管理を行うことができるシステムの開発に取り組み、バッテリの管理・メンテナンス性、安全性の向上を目指します。

レシップ株式会社は、引き続き、これまで培ってきた充電技術を活かし、今後ますます高まっていく電動化ニーズに対応した製品開発に取り組みます。エネルギーマネジメントシステム事業を通して、脱炭素社会の実現を目指し、安全・安心で快適な日常の実現に貢献します。

鉛バッテリ・リチウムイオンバッテリのどちらの充電にも対応充電仕組み


特徴

ユーザー設定機能を追加
充電方式、出力電圧、出力電流、タイマなど充電動作に関わる各種設定がユーザー側で行うことできます。メモリ機能を搭載しており、24V系、48V系など複数の種類のバッテリに対し、1台の充電器で充電を行うことが可能です。

電圧精度を向上
従来品よりも、より細かな設定ができるように電圧精度を向上しました(±0.5V)。

変換効率を向上
従来品よりも、変換効率を5%向上させ、より効率的な充電ができるようになりました。

AGV ロボット 電動車 急速充電器
型式 K29-254C068-502※2 K29-311C068-512※2 K29-316C068-509※2
方式 充電方式 定電流-定電圧方式(出荷時設定)
制御方式 3相トランス+降圧チョッパ制御方式
入力 相数
周波数 50/60Hz ±5%以内
定格電圧 AC 200/ 220V
定格電流※1 AC 19A AC 39A AC 55A
電源容量※1 6.5kVA 12.1kVA 19.5kVA
出力 定格電圧 DC 24~68V(出荷時DC68V)
定格電流 DC 8~80A(出荷時80A) DC 16~160A(出荷時160A) DC 24~240A(出荷時240A)
バッテリ 種類 リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池、キャパシタ
質量 約70kg 約160kg 約200kg
外形寸法 幅:245×奥行:440×高さ:600mm 幅:470×奥行:440×高さ:643mm 幅:500×奥行:540×高さ:820mm
動作周囲温度 -10 ~ 40℃
通信 オープンコレクタによるI/O

※1 定格入出力時となります。 ※2 ユーザー設定機能対応。

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