スマートフォンに表示させたQRコードや新たな交通系ICカードを認証媒体とする新乗車券システムの開発に着手
~ABT方式による乗車券システム商用化の発表は日本初~

2022年 03月04日


広島電鉄株式会社
日本電気株式会社
レシップ株式会社

広島電鉄株式会社(本社:広島県広島市、代表取締役社長:椋田昌夫、以下 広島電鉄)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長兼CEO:森田隆之、以下 NEC)、レシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本眞、以下 レシップ)の3社は、スマートフォンに表示させたQRコードや新たな交通系ICカードを認証媒体とするABT(Account Based Ticketing)方式の新乗車券システムの開発に着手します。定期券への対応や複雑な割引制度に対応したABT方式による乗車券システムの商用化の発表は日本初です。新乗車券システムは、2024年10月のサービス開始を目途として開発を行っていきます。

ABT方式は、認証媒体となるQRコードやICカードの固有のID番号と紐づいた利用者の情報をクラウドサーバ側で管理する方式です。ABT方式の新乗車券システムでは、チャージ残高や定期券などの利用者の情報をクラウドサーバ側で保持・参照・更新し、機器側では高速な計算処理を行わないため、システム全体の低廉化を図ることが可能です。また、新乗車券システムではQRコードやICカードに加え今後多様な認証媒体にも対応することが可能になるため、他の交通手段や街中・旅先などでのさまざまなサービスとの連携も期待できます。

CBT乗車方式とABT乗車方式仕組みの比較

1.新乗車券システムのサービス概要
  • 利用者は、ご自身のスマートフォンやパソコンから会員登録を行うことでサービスをご利用いただけます。会員登録時に、クレジットカードまたは銀行口座の登録が必要です。
  • 利用者は、窓口へ来訪することなく、ご自身のスマートフォンやパソコンからチャージ、定期券の購入を行うことができます。また、ご利用履歴の閲覧も可能です。
  • 路面電車・バスをご利用される際は、乗車・降車時に、ご自身のスマートフォンに表示させたQRコードを車載機へかざすことでご利用いただけます。スマートフォンをお持ちでない利用者は、乗車・降車時に、専用の新たな交通系ICカードを車載機にタッチすることでご利用いただけます。
  • 現在、交通系ICカードPASPYにおいて導入している各種割引サービス(定率割引や乗継割引、共通定期券制度など)は、新乗車券システムにおいても実装予定です。
2.開発体制・各社の役割
  • 広島電鉄: 運賃収受やシステム運営に関するノウハウ提供
  • NEC: 新乗車券システムの開発
  • レシップ: 車載機の開発
3.サービス開始目途

2024年10月予定

※ サービス内容の詳細やサービス開始日は、後日決まり次第お知らせいたします。
※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

本件に関するお問合わせ先

レシップグループ お問い合わせ窓口
TEL 058-324-3121/FAX 058-323-2597