コロナ禍後、多数の外国人観光客が再び訪れるようになった富士登山バスや周辺の観光チケットの販売へ導入。今後のさらなる発展に期待。
お話を伺った方
業務部 課長代理 日向 拓也 様
本社営業所 渡辺 可奈 様
富士急バス株式会社様は、河口湖駅・富士山駅と富士五合目を結ぶバスや、富士五湖を巡る周遊バスの運行をされています。夏の登山シーズンには、全国からだけでなく、海外からも観光客が多く訪れる富士山で、バスの乗車チケットをデジタル化した経緯や、弊社のモバイルチケットを選んでいただいた理由、導入後の感想について伺いました。
観光客の増加により、窓口が混雑したり、運賃の支払いなどで乗り降りに時間がかかって時間通りに運行できなくなったりしていた。
WEBアプリなので、アプリをダウンロードする必要がなく、QRコードを読み取ってすぐにチケットを購入できるところ。
QRコードを読み取るだけで使えるので案内がしやすく、使い勝手が良かった。分かりやすいチケット画面でチケットの確認がしやすかった。
- モバイルチケットを導入しようと思ったきっかけについてお聞かせください。
コロナ禍が落ち着き始めてお客様が急増し、人員がすぐには手配できないという中で、駅の混雑やバスの乗り降りに時間がかかることによる遅延を、デジタル化することによって解消できないかと思ったのがきっかけです。QRコードを読み取ったらすぐに購入できるという案内ができれば、窓口の混雑も少しは解消できるのかなと思いました。
あとは、バスの乗り降りに関してですが、運賃の支払いは、現金と交通系ICカードとクレジットカードのタッチ決済を主流で使っていますが、現金で支払う場合は、どこで乗り降りをしたかというやり取りをして、お金を受け取ってお釣りを返すことになるので、時間がかかります。交通系ICカードの場合でも、チャージ不足になっているとそこで時間がかかってしまうので、モバイルチケットを見せるだけでよくなるとだいぶ時間が短縮できるだろうと思いました。
- 弊社のモバイルチケットを選んでいただいた理由は何でしたか。
WEBアプリなので、アプリをダウンロードしなくていいのが良いと思いました。やはり、外国人のお客様や観光客の方にとって、アプリをダウンロードしなくてはならないということはハードルが高いので、QRコードを読み取って、そのまま購入できるところが良いと思いました。
支払いに関しては、外国人のお客様からすると、外国でクレジットカードの情報を入れることは心配だと思いますが、それをGoogle PayやApple Payなどの元々登録している支払い方法と連携して、支払うことができるのが良いと思いました。
クレジットカード情報を一から入力しなくていいので、手間がかからないという利点もあると思います。多言語にも対応していますし、外国人のお客様にとっても安心して使っていただけるだろうと思いました。
- 実際に運用をしてからの感想をお聞かせください。
WEBアプリであるところが非常に良かったと思います。お客様に案内する時も、QRコードを読み取ってもらえれば購入できますと案内するだけでよかったので、その点でも使い勝手がよかったと思います。
また、イベントごとに新しいチケットを作れたり、イベントの画像をチケットの背景画像にするなどのちょっとした心遣いができたりするので、汎用性が高いチケットであると感じました。
- お客様や乗務員の方の反応はいかがでしたか。
モバイルチケットを購入されたお客様は問題なく使えていたので良かったと思います。チケット画面は、アニメーションがくるくる回っていて、人数や時間が分かりやすいので、チケットの確認をする乗務員にとっても使いやすかったと思います。
- 今後、弊社では今よりもより自由度の高いモバイルチケットが作れるように開発を進めていますが、御社でやってみたい取り組みはありますか。
外国人の方に人気がある、周遊バスとロープウェイとボートがセットになったチケットなどのデジタル化もしていきたいですね。
- 富士山周辺はたくさん観光施設があるので、周辺の施設にも広げていったり、新しい企画券を作るきっかけにもなりそうですね。
そうですね。そういう期待もありますね。
- ありがとうございました。今後もご期待に添えるよう尽力していきます。