キャッシュレス運賃収受器LV-700、EMVレベル2認証を取得
公共交通機関での非接触クレジットカード決済に対応
販売台数・販売地域の拡大により、キャッシュレス・非接触決済の普及推進を目指す

2020年 08月28日

レシップホールディングス株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本眞)の連結子会社LECIP ARCONTIA AB(本社:スウェーデン)は、キャッシュレス運賃収受器LV-700において、クレジットカード決済に必要な国際標準であるEMV※1コンタクトレス(非接触)レベル1認証に加え、レベル2認証※2を取得しました。

レベル2認証の取得により、今後は海外での販路をさらに拡大するとともに、国内への投入も目指し、製品開発を進めます。

LV-700は、世界共通で利用できる多様な決済手段に対応した運賃収受器です。バスや路面電車などの公共交通機関に設置することを想定しており、小型で防水機能を備え、耐久性、メンテナンス性に優れていることが特徴です。これらの特徴を活かし、公共交通機関だけでなく屋内外の入退室管理、商業施設の入館チケット管理などさまざまなシーンでの活用が可能です。

LV-700が、国際的なクレジットカードブランド(2020年7月現在対応ブランド:VISA、Mastercard)に対応したEMVレベル2認証を取得したことによって、様々なクレジットカードに容易に対応することが可能となり、互換性の高い運賃収受システムを構築できるようになります。レベル1認証のみでは、自社でレベル2認証を取得できるような開発力のあるシステムインテグレータしか取り扱いができませんでしたが、今後はより幅広いお客様へ、販路を拡大することができます。さらに、非接触クレジットカード決済に対応したソフトウェア開発ツールも提供します。お客様の利用環境やニーズにあわせたシステム構築に、効率よく柔軟に対応します。

スキミングなどによる犯罪防止の観点から、クレジットカードにおける非接触決済の普及が進んでいます。非接触決済は、利便性・セキュリティが高いだけでなく、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からも、よりいっそうニーズが高まっています。

日本においても、新型コロナウイルスによる感染の影響が続くなか、キャッシュレス・非接触決済推進の必要性が高まっています。今後は、海外向けのみならず、国内においても販売を推進し、キャッシュレス化社会の推進、ウィズコロナの新しい生活様式の提案に貢献することを目指し、更なる製品開発を進めます。


LV-700

※1:「EMV」とは
EMVとは、EuroPay、Mastercard、Visaの3社の頭文字をとった略称です。3社が1994年に取り決めたICチップ付きクレジットカードと決済端末機に関する仕様を定めた国際標準規格です。EMVには、レベル1とレベル2の段階があり、それぞれ接触と非接触の認証があります。当社は、LV-700において非接触の認証を取得しています。
「EMVレベル1認証(非接触)」とは
EMVレベル1認証(非接触)は、決済端末自体の物理的・電気的・論理的な要件が試験内容となっています。NFC(近距離無線通信)準拠の非接触ストアドバリュー型(ICカード自体に電子的金銭価値が蓄積される決済方式)交通系ICカードなどとも互換性があります。

※2:「EMVレベル2認証(非接触)」とは
EMVレベル2認証(非接触)は、クレジットカードの国際ブランド(VISA、Mastercardなど)による認証です。決済端末に搭載されたソフトウェアの機能や性能を評価する試験内容となっています。各カード決済業者の決済ネットワークに接続するため、国際ブランドごとにセキュリティなどの要件が定義されており、ブランド単位で認証を取得する必要があります。

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