レシップ、バス事業者様向け乗務員支援システムを開発~安全なバスの運行をサポート~

2013年 10月4日

レシップホールディングス株式会社の連結子会社レシップ株式会社(社長:杉本 眞、本社:岐阜県本巣市)は、 バス事業者様向けの乗務員支援システムを開発しました。

本システムは、乗務員に対し、バスの運行状況を的確に把握するための各種情報を提供するとともに、GPS(全地球測位システム)により、 バスの現在位置を把握し、停留所の相違警告をはじめ、運行上注意が必要な地点の注意喚起を行うことで、乗務員によるバスの運行を支援するシステムです。

近年、バスの安全運行に対する社会からの関心は高まっています。バス事業者様においても、安全性のさらなる向上を目指し、 乗務員の運行業務をサポートするようなシステムの導入を望まれています。本システムは、国内における実用事例が少なく、 安全なバスの運行を支援するための重要な役割を果たすと考えています。

乗務員支援システムのイメージ図

GPSと距離演算機能を利用することで、乗務員は、運転席付近に設置されたタッチパネル式系統設定器からバスの運行情報をリアルタイムに入手することができます。

1.乗務員支援システムの主な機能
  • 運行状況の表示
    視認性の高い7インチカラー液晶画面を持つタッチパネル式系統設定器に、停留所の発車時刻や、現在の停留所設定などの運行状況を表示します。 また、現在時刻と停留所発車予定時刻の差を表示することで、バスが定刻よりも早く出発することを防ぎます。
  • 注意喚起の表示
    あらかじめ、路線の間違いが起きやすい箇所や、通学路などの危険箇所を地点登録しておくと、その地点に近づいた際に、タッチパネル式系統設定器にポップアップを表示し、 警告音により注意喚起します。路線の間違いを防ぐナビの役割を果たすとともに、危険箇所の注意喚起を行うことで事故を防止します。
  • 警告の表示
    運賃表の送り忘れなどにより、現在設定されている停留所とは異なる停留所に近づいた際には、タッチパネル式系統設定器から警告のポップアップを表示します。 運賃表の送り忘れがあると、実際とは異なった運賃が精算され、運賃誤収受につながる可能性があるため、乗務員に警告を発する機能です。

 また、その他にも、GPSの搭載により、どのバスが何時にどのルートを走ったのかという運行実績を記録することができるため、時刻ダイヤや、路線の見直しなどに活用することができます。

2.今後の展開

2013年2月末から3月中旬にかけて、首都圏のバス事業者様にて実証実験を実施しており、実験結果の分析や、乗務員様へのヒアリングを進めてきました。 まず、今年度中に全国で5社以上の受注を目指していきます。

当社は、今後も、バスの運行管理に関わる分野の商品開発・販売を強化し、バス事業者様の安全な運行をサポートしてまいります。

本件に関するお問合わせ先

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