乗客のほとんどがインバウンド観光客であるため、現金決済に時間がかかり、定時出発が困難な状況が常態化していた。
アプリのダウンロードが不要で、多言語に対応しているため、インバウンド観光客が利用しやすい。
乗車にかかる時間が短縮され、スムーズな運行が実現。スタッフの案内も楽になり、業務負担が軽減した。
- モバイルチケット導入前はどのような課題がありましたか?
以前の現場は、まさに時間との戦いでした。HAKUBA VALLEYのバスを利用されるお客様の99%はインバウンド観光客です。日本の硬貨や紙幣に不慣れな方も多く、運賃箱の前での現金のやり取りには想像以上の時間がかかっていました。お釣りの準備も乗務員の大きな負担となり、バス停には長い行列が発生していました。結果として、定刻通りに出発できない遅延が常態化し、サービス品質の維持は危機的な状況でした。
この問題を解消し、スムーズな乗車導線を作ることが、私たちにとって最優先のミッションでした。
- QUICK TRIP Ticketを選んでいただいた理由は何でしたか。
最大の決め手は、Webアプリであるという点です。数日間の滞在のために、わざわざ専用アプリをダウンロードして会員登録をするというのは、旅行者にとって非常に心理的ハードルが高いと思います。QUICK TRIP Ticketであれば、QRコードを読み込むだけですぐに利用を開始できます。また、多言語にも対応しており、私たちの顧客層であるインバウンド観光客に非常にマッチした仕組みだと思いました。
- 導入後の運用について、どのような変化がありましたか。
バス停に誘導員を配置し、モバイルチケットへの誘導を徹底することで、見違えるほどスムーズな運行を実現しています。乗車にかかる時間が短縮されたことで、運行ダイヤに余裕が生まれ、バスを増便してさらに利便性を高めるという好循環を生み出すことができました。これは単なる決済のデジタル化以上の成果だと感じています。
現場での誘導やバスの運行業務を主に担う運行事業者様からも、「案内が楽になった」と非常にポジティブな声をいただいています。特に多言語表記のおかげで、言葉が通じなくても画面を見せるだけでコミュニケーションが完結するのが大きいですね。
実は昨年度、クレジットカードのタッチ決済とQUICK TRIP Ticketを並行して導入し、検証を行いました。その結果、クレジットカード決済は通信処理に時間がかかり、乗務員の負担になっていることが判明しました。 それに比べてQUICK TRIP Ticketは、画面を提示するだけで瞬時に確認が完了します。スピードと現場負担の軽減を最優先に考え、今年度はQUICK TRIP Ticket一本に絞って運用することに決めました。
- 最後に、今後の展望について教えてください。
白馬のインバウンドのお客様は、比較的滞在期間が長い傾向にあります。現在は都度購入のチケットがメインですが、今後は「周遊セット券」のような、長期滞在者に寄り添った商品造成ができればと考えています。
単にバスに乗るためのツールとしてだけではなく、白馬での滞在期間中、ストレスなく快適に移動できる「体験」を提供するパートナーとして、今後もQUICK TRIP Ticketを活用していきたいですね。
- ありがとうございました。今後もご期待に添えるよう尽力していきます。